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Message from マーシオ・フェイトーザ

私の兄弟 Nao Takigawa (滝川直央) について

1998年の1月、私はブラジリアン柔術の短期集中セミナーのため日本におよそ2ヶ月滞在して、彼(滝川直央)に出会いました。当時、彼の柔術に取り組む姿勢を観察して、彼にこそGBの伝統的な技術体系の全てを伝授してみたいと考え、ブラジルに招聘しました。

それから約6年、彼は短期滞在の外国人とは異なり、名実共にGBファミリーの一員として認知される存在になりました。彼はまさに柔術の一からをブラジル(GB)で学び、マスター・カーロス・グレイシーJr. が正統の技術伝承者に相応しい者として黒帯を与えた最初の日本人です。

その事を象徴する出来事として2004年3月、マスターカーロスは彼に外国人としては初めての事である、GBのインストラクター(キッズクラス)を命じました。当時、試合実績で彼を上回る者はGB内に少なからずいたのですが、正統の技術を緻密に修得した者として彼を上回る者は他に見当たりませんでした。

道場内において、技術的な質問は当然道場責任者である私に向けられるのですが、その多くを、私は「直央に聞け!」と言うことが少なくありません。彼が習得した技術はそれほどに緻密でハイレベルのものなのです。

そして更に強調しておかなければならないのは、マスターカーロスもそして私も、実は彼が修得したその柔術テクニックと同じか、もしくはそれ以上に彼を一人の人間として信頼しています。
日本に帰国する彼に対して、マスターカーロスが日本国内におけるグレイシーバッハを先導する役目としてリージョナルディレクターに任命しました。それは彼が習得したGBの理念・哲学、そして技術に対する信頼であると同時に、一人の「人間としての信頼」に裏打ちされたものなのです。

January 9, 2005 マーシオ フェイトーザ