教えることで学ぶ from GB blog
ある道場では青帯や少し経験のある生徒と全くの初心者でペアを組ませます。
大きい道場になると最も経験のある生徒が初心者の理解を手助けしています。
ある熟練のインストラクターは、
経験のある生徒それぞれが初心者の練習を助けなければらない責任があるとまで言います。
初心者に教える事は自分自身の練習とはかけ離れているかもしれません。
しかし初心者には複雑な動きをより簡単に理解できる様に教えてあげる必要があります。
不思議な事に初心者に教えていると、
誰しもが自分自身の柔術への理解が深まっている事に気づきます。
それはどういう意味か
クラスで三角絞を5つのポイントと共に教えて、ペアを組んで練習するよう指示します。
驚く事はそれぞれのペアが別々に違った動きをしている事です。
そこで説明する時に明らかに見過ごしていた部分に気づかされます。
自分は無意識にやっているけど抜け落ちている手順。
初心者の人にはそういう部分まで細かく分解した説明が必要なのです。
そこでベーシックなテクニックのより深い理解が得られ、
生徒をよく観察する事で良くある間違いも知る事ができます。
初心者がしやすいミスの他に、どの動きが成功を作り出すかも理解できます。
以前、5つのステップで覚えていた三角絞があるとします。
初心者を指導した後では3つのよくある間違いを加えて、
8つのステップまで増やして理解できるようになるでしょう。
紫帯と黒帯の大きな違いはベーシックな技術の理解度・熟練度にあります。
ナチュラルなアスリートはただ自分ができるだけで、なぜできているかの分析が欠けています。
コーチはディテールを良く理解し、何が成功へ導くかを明確に説明できなければいけません。
初心者へベーシックなテクニックを教えるのは、柔術の理解を深めるチャンスです。
なのでクラスで初心者を助ける事をためらわないで下さい。
あなたにも利点があるのです!